5.直前研修

◆7月29日から東京国際センターにて、2日間の直前研修があった。次のような内容であ
った。


7月29日 14:00 開会・挨拶・同行者紹介・研修説明
       14:30 自己紹介(グループに分かれて)☞名刺風の他己紹介
       15:20 テーマ別ディスカッション(教材・情報のグループ)
       17:30 発表
       18:30 事例発表(昨年の経験者のその後の実践紹介)
       19:15 派遣国別自己紹介
       19:30 終了(飲み方)

7月30日  8:50 開発教育アクティビティの紹介(新貿易ゲーム・バーンガ)
       12:00 開発教育概論
       12:40 昼食
       13:40 教材集の作成について
       14:30 コース別打ち合わせ
       15:45 渡航手続き説明
       17:00 結団式(立食パーティ懇親会)

◆初日のテーマ別ディスカッションでは、私の授業論が中心になり、1枚の写真からという
感じ で話が進んでいった。開発教育流に言えば、フォトランゲージということになるが、そこ
に、私は 方法論が必要と述べた。つまり、写真を見る時は、5W1H+α(数値)が必要であ
ること
。この スキルを与 えることで、ほとんどの子どもが授業に参加できるようになる。
こうである。
 

項目 写真の裏(聞きたいこと) 写真の表(見たまま)
いつ  
どこで  
だれが  
何を  
どのように  
なぜ  
数値  

 写真の表とは、その写真を見たままのものである。そして、写真の裏とは、聞いてみた
いこと・ 知りたいこと
である。表は何を書いてもいいが、裏は5W1Hに従って書いていくわ
けである。 こうすることで、すべての子どもに課題作りが可能となる。

 その写真だが、例えば、衣食住・産業・隊員の仕事ぶり・子どもの生活等々である。
 そして、もう1つ、五感に訴える必要が大切ということも述べた。そこで、新たに造語?
が生ま れた。つまり、サウンドランゲージ、タッチランゲージなるものである。もちろん、
テーストランゲ ージ(フードランゲージ)、スメルランゲージ
なるものも考えられる。

◆自己紹介にもいろいろな方法があるのだなーと思った。自分の情報を1枚の紙に
刺風
に 表し、それを隣の人に説明し、さらにグループの方にそれを聞いた人が相手の
紹介をするとい う「他己紹介」は参考になった。私も通り一遍の自己紹介ではなく、いろ
いろとやり方を工夫せ ねばと思ったことだった。

◆初めて、ガーナに行く同じメンバーの人たちと話し合った。面白い方々ばかりで、旅
が楽しく なるだろうという予感が出てきたことだった。特に、関西系?の方々は楽しいな
ーとつくづく感じ た。それと別件だが、このセンターの前は消防学校で、厳しい訓練が行
われていて、見ていて 勉強になった。

◆翌日のゲームはなかなか芯をつくものであった。貿易ゲームでは、円や三角形の図
形など を書いて、それを売ってもうけるというものである。各グループには資源となる紙、
道具となる はさみや定規などが与えられるが、すべてではない。ある班は、紙という資
源だけだったり、 材料だけだったり、少々の資金(クリップ)があったりと様々な条件下で、
国家(グループ)の 反映を確立してくわけである。ゲーム終了後、気づきを発表しあうわ
けである。この気づき も聞いていて、たいへんためになるものであった。例えば、
・助け合い、協力していく必要性を感じた   ・折れたはさみがあり、開発途上国の様
子が 想像できる  
・ODAと称して、スタッフの人がはさみなどを貸してくれ、それが有り難かった
・資金が底をつき、労働力のみが頼りとなり、外国人労働者の気持ちが何となくわかった
・マーケット情報の必要性がわかると同時にいやらしさを感じた 等々

バーンガというゲームも異文化理解という意味では、たいへん有意義なゲームであっ
た。 各グループに微妙に異なるルールの用紙が配られ、カードゲームをしていくわけで
ある。 ゲームが始まったら、話すことができない。そして、各グループ内ではそのルール
に従って ゲームが進んでいくわけだが、その後、そのグループで負けた人や勝った人の
ローテーション が始まると、問題が発生した。つまり、ルールが微妙に違うので、葛藤が
起こり、しかも言葉 は使えない。つまり、これが異文化理解というわけだ。なるほど、「こ
れがゲーム理論か!」 とつい膝をたたいた程だった。

◆さて、いよいよガーナコースでの話し合いが始まり、詳しい渡航のこととか、向こうでの
生活 視察の方法等々を話し合っていった。担当の方の話を聞き始めると、治安を始め、
病気、 等々、聞けば聞くほど、不安が募っていった。「申し込まねばよかった」と。
 いずれにせよ、乗り掛かった船には乗らざるを得ないのである。意を決して、割り切っ
ていく しかないのである。この後、結団式を終え、いよいよ東京での最後の晩になったの
である。

◆なお、モバイルは成功した。東京より初めてのインターネットである。うまくメールの送
受信 ができ、あとはガーナでもできるかということである。今回の旅行では、何でもやっ
てやろう、 試してみようということなので、いろいろなことに挑戦してきたい。